さかき脳外科通信

「3年生」という大人

5月20日はインターハイのマッチドクターに行ってきました。
高校ラグビーでは大きな県大会が1年間に3回あります。最初が2月の新人大会、次が5月のインターハイ、最後が10-11月の花園予選です。多くのの高校で3年生は5月のインターハイを終えると引退します。3年生にとっては高校最後の大会、1,2年生にとっては先輩たちとの最後の大会となるわけで負けたチームには涙が見られます。鹿児島県の高校ラグビーは全国的には決して高いレベルではないですがそういうこととは関係なく
1試合でも多く先輩たちとラグビーをしたいという後輩たちの気持ちと高校最後の大会に燃える3年生の気持ちからそこにはドラマが生まれます。そういう熱い気持ちが選手の体を前に押し出しこれまでしたことのないような素晴らしいタックルや突進を可能にします。負けたチームで泣きじゃくっているのは決まって3年生ではなく2年生です。泣いている2年生の肩を叩きながら「ありがとうな」と言っている3年生がとても大人に見えます。元フランス代表キャプテンのジャン・ピエール・リーブ氏の有名な言葉 「ラグビーは子供をいち早く大人にし、大人にいつまでも子供の魂を抱かせる」をまた思い出しました。


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