さかき脳外科通信

起工式を行いました。

6月20日(月曜日)に起工式を開いて頂きました。
大雨の中参列して頂いた多くの方々に心から感謝いたします。
直接取り仕切って頂いた大安寺の村平大岳住職、渡辺組の方々本当にありがとうございました。
これから建築工事を始めていただくのですが既にさかき脳神経外科開院に向けて多くの方々の尽力を賜っていることを実感しました。
施主として感謝を込めて下記のような挨拶をさせて頂きました。
起工式に参加しておられない方々を含め今回のクリニック開院に向けて直接携わって頂いた方に向けた言葉ですが私の現在の気持ちを表して今ので掲載したいと思います。

挨拶

本日は起工式にお越しいただきありがとうございます。
私が医師になったのは子供の頃、単純に「
人のためになる仕事がしたい」と思ったからです。脳神経外科を選んだのも脳神経外科がまだまだ発展途中であり助けられていない患者さんが多くいるとわかったからです。医師になり23年間主に自分の手によって直接手術を行い患者さんを助けることに専念してきました。最近では後輩の手術指導を行いながら外来診療をする時間が増えてきまして頭痛、めまい、認知症などに対してまだまだ十分な外来診療を受けていない患者さんが多数おられることがわかってきました。それで自分のクリニックを開き一人一人の患者さんの言葉にじっくり耳を傾けて最も患者さんが望んでいる治療を行っていきたいと思うようになったのです。診療所としては当たり前のことなのですがさかき脳神経外科で最も優先されるべきことは「患者さんの幸せ」です。これはこれまで私と接していただいた方には何度も申し上げてきました。小さな脳動脈瘤などの病変をを見逃したくなかったので無床クリニックには一般的でない超伝導のMRIを導入することも待ち時間の不安を少しでも解消したくて喫茶スペースを設けることも全て「患者さんの幸せ」のためです。そして何より診察室での患者さんとの対話を大切にしたいと思っています。緊張するような環境やせかされるような雰囲気のなかでは患者さんは本当に相談したいことが話せません。クリニック全体の外観、雰囲気、名称、アプローチ、クリニックの広告、ロゴマーク、待合室や診察室の雰囲気、私を含めた職員の表情、対応、身だしなみなど患者さんが私に話し始めるまでに目にしたり耳にしたりすることはすべて心地いいもの、リラックスできるものでなくてはなりません。つまり患者さんがさかき脳神経外科に行こうと思われた瞬間から診療が始まっているとも言えます。このクリニックの事業に参加していただいている方全てがすでに診療に参加されているのです。開院以降数え切れない患者さんがクリニックの門をくぐり診療を受けられます。その一人一人の患者さんの幸せがこのすばらしい土地を売っていただいた地主さん、開発許可や農地転用に骨を折っていただいた方々、開業資金を融資していただいた方々、設計、建築、造園を担当していただいている方々、開業指南をしていただいている方々、多種の医療機器導入に骨を折っていただいている方々、薬局開設に協力していただいている方々努力によって達成されるのです。それらの方々がこのクリニック開院に携わったことを誇りに思えるようなクリニックに必ずします。これからよろしくお願いいたします。